1995年に使用されたアウェイ用ユニフォームです。同年に行われた親善試合やEURO1996の予選で使用されました。長年同国サプライヤー契約を締結してきたディアドラ社からナイキ社に変わった最初のユニフォームとなります。
チームエンブレムはワッペン縫い付け。メーカーロゴはディアドラ時代から継続して市販品のみの取り付けで選手支給品にはございませんでした。この形式ですがナイキ社と契約最終年となった1998年まで続きました。現代の価値観で見るとメーカーロゴを提示しないというのは、余程特別な事情が無い限り考えられません。
フロントには三度の世界制覇を示す透かしが入っています。
ナンバー部分はフロッキー素材圧着。当時はEUROやワールドカップ意外ではネームが入れられる事は少なく、親善試合やEURO予選はネーム無しの仕様でした。
襟や袖の金色のパイピング部分は翌1996年モデルに通じるデザインです。袖リブにイタリア国旗のデザインが取り入れられており、袖口のタグ(これもワールドカップ制覇回数を示す星が入っています)も洒落ています。シンプルに見えて随所に拘りが見える素晴らしいデザインな1枚だと思います。
メーカーロゴが入っていない部分に当時の時代背景だったり、イタリアサッカー協会のユニフォームに対しての拘りが感じられます。今振り返ると色々と見えてくるものです。こういった部分も過去のユニフォームから感じられる楽しみだったりします。